患者さんの栄養指導でたんぱく質の話をすると、よくこんな質問を頂きます。
『たんぱく質は、運動後と運動前、どちらに摂るのがいいですか?』
あなたは、どちらだと思いますか。
今日はその答えと、その理由についてお話していきます。
ぜひ最後まで楽しんで聴いて頂けると嬉しいです。
この記事は、音声でもお楽しみいただけます。
タンパク質は、運動前or運動後?
ます運動と栄養(エネルギー源)について。
運動前に摂取したい栄養素といえば糖質です。
なぜなら、身体を動かすエネルギーとなるのが糖質だから。
例えば、お腹がすいた状態で、あなたが運動をしたとしましょう。
この時の身体は燃料不足の状態です。
この状態で運動をすると、身体は肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲン(糖質)をエネルギー源として身体を動かします。
そして、エネルギー源を使い切ってしまうと、次に筋肉を分解して使う為筋肉が減ってしまいます。
このような身体の仕組みがあるため、早朝に運動する場合。
前日の夕食を最後に、たんぱく質が補給されていない状態で運動を始めることになり、筋肉はどんどん分解されてしまいます。
朝、運動をするのであれば運動前に必ずたんぱく質と糖質を含む軽めの食事をするようにしましょう。
昼や夜のタイミングであれば、それほど神経質になる必要はありませんが、運動前には糖質の補給を忘れずに。
運動後にたんぱく質を摂る場合は、30分以内を目安にしましょう。
運動後30分はホルモンの活動が活発な時間帯。
なので、身体は筋肉の材料を必要としているのです。
また運動後24~48時間は、筋肉が身体の中で作られやすい状態なので、たんぱく質の摂取は怠らないようにしましょう。