卵は1日に何個までなら大丈夫?

患者さんに栄養のアドバイスをするとき『毎日タマゴを食べましょう』とお伝えします。
すると、こんな質問が『先生、タマゴは1日何個まで食べても大丈夫ですか?』
あなたは、何個までだと思いますか?

当院では医師により血液データ解析で、たんぱく質が足りているかをチェックした上で、食事(栄養)のアドバイスをしています。
くわしくは、栄養療法のページをご覧ください。

今日は、こちらの質問の答えとその理由についてお話していきます。
ぜひ最後まで楽しんで聴いて頂けると嬉しいです。

この記事は、音声でもお楽しみいただけます。

卵は1日に何個までなら大丈夫?

数年前までは『卵は1日1個まで』こんな考えが常識でした。
これは、血液中に含まれる脂質のひとつ『コレステロール』の摂り過ぎによる動脈硬化が心配されていたからです。
コレステロールは体内で合成されますが、食べ物にも含まれるため以前はコレステロールが多い、卵や肉などは控え身にするよう言われていました。

しかし最近の研究では、コレステロールの8割は体内で生産・リサイクルされていて、多めに摂取した場合、体内で作る量を調整することが分かってきました。
この仕組みの発見により、食事からとるコレステロールは、健康な人であれば、血液中のコレステロール値に与える影響は少ないとされています。

現在は悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスが取れていれば問題なしとされています。

卵は良質なたんぱく質が豊富な食品。
またビタミンやミネラルも豊富で、人間に必要な栄養素がビタミンCと食物繊維以外のすべて含まれています。

ただ、いくらコレステロールの心配無用といってもとり過ぎは注意。
目安としては、1日2~3個くらいにしましょう。