疲れている時は、まず睡眠

疲労の改善方法というと、世の中には色々な情報がありますよね。
でも、疲れたときにまずして欲しいことは『寝ること』です。

今日はその理由についてくわしくお話します。
ぜひ最後まで楽しんで聴いて頂けると嬉しいです。
この記事は音声でもお楽しみ頂けます。

疲れている時は、まず睡眠

『いつも疲れている』『体調がよくならない』『免疫力を高めたい』
こんな時、多くの方が食事を変えようと考えます。
たしかに食事も大切なのですが、それと同じくらい睡眠についても考えて欲しいのです。

なぜなら、寝ることは、物理的に身体を休めるだけでなく、それ以外にも色々な効果がるからです。
くわしくお話ししますね。

まず、あなたが寝ている間に『脳の中の記憶の整理と定着』が身体のなかで行われます。
ちょっと分かりづらい表現でしたね。

例えば、その日にあった10個の出来事のうち、6つが重要で4つが大切ではないことだとします。
その4つを『これは覚えなくてもいいよ』と削除してしまうのが、睡眠中なのです。

脳は寝ている間に大事なことを分類し、長期記憶(長い間覚えておくこと)として定着させます。
なぜなら、必要ないことをいつまでも覚えておくと、脳がパンクしてしまうから。

徹夜で試験勉強をした知識は、その後まったく覚えていない。
仮に一瞬は覚えても、すぐに忘れてしまうのは、この身体の仕組みのせいです。
だからこそ、本当に記憶させたいのであれば、一度寝る方がいいんです

また、寝ている間には、全身のいろいろな個所の修復作業も行われます。
人間の身体のシステムは、寝ている間に全身をくまなくチェック。

皮膚や内臓など、どこか欠損しているところはないか?
病気になりそうなところはないか?
とチェックしています。
そして、危ない場所を見つけたら、次は脳がその場所に指令を出し、必要な栄養や酸素を血液で送り修復します。

すなわち睡眠とは、身体がこのようなメンテナンスを行う時間でもあるのです。
だからこそ、心や身体が不調の時は、寝る事(どんな睡眠を取るか)が重要になります。

身体に良いものを無理して食べるより、まずは寝る事こそ、健康への近道です。
そして疲れている時に頑張って食事をする行為は、消化吸収でエネルギーを使うので、かえって疲れてしまうこともある。
このことも忘れてはならないポイントです。