たんぱく質をとれば、よく眠れるってホント?

『たんぱく質をしっかり摂取すると、よく眠れるようになる』
こんな話を聞いた事がありますか?
この話、半分は本当で半分はウソなんです。
その理由について、くわしくお話していきます。

良く眠れず悩んでいる方だけでなく、今はぐっすり眠れている方も。
ぜひ最後まで楽しんで聴いて頂けると嬉しいです。

この記事は、音声でもお楽しみいただけます。

たんぱく質と睡眠の関係

睡眠には複数の要素が関わっています。

睡眠に関係すること

・ホルモン
・自律神経
・深部体温(身体の奥の体温)

など、いくつもの要素が複雑にからみあっています。
そのため、たんぱく質をとれば眠れると簡単にはいきません。

しかし、感情や気持ちといった、睡眠を左右する脳内の伝達物質とたんぱく質は大きく関係します。
なので、睡眠とたんぱく質が関係するのは事実です。

ちょっと難しい説明になってしまいますが、睡眠と大きく関係するたんぱく質が、脳で分泌されるメラトニンです。

メラトニンは別名『睡眠ホルモン』とも呼ばれ

・脈拍
・体温
・血圧

などを低下させることによって睡眠と覚醒(かくせい)のリズムを調整し、スムーズな寝つきと目覚めをうながします。

このメラトニンの原料は、たんぱく質に含まれる『トリプトファン』
さらに複雑になってしまいますが、トリプトファンが体内に入ると脳に運ばれセルトニンに変化。
その後ゆっくり時間をかけて、夜にはメラトニンに変換されます。

このセルトニンは太陽の光を浴びることで分泌が促されます。
なので、よく眠るためには、つぎのことを意識しましょう。

・朝食でトリプトファン含むたんぱく質を摂る
・太陽の光をしっかり浴びる

この他にも、質のよい睡眠には次のものが欠かせません。

・グリシン➡深部体温を下げる
・GABA➡神経回路の興奮を抑える

よい睡眠の参考にしてみてください。