【本の紹介】これが本当の『冷えとり』の手引書

週1回のペースで、オススメの本の紹介をしています。
今日ご紹介したいのが『これが本当の冷えとりの手引書』という本です。

著者が、進藤義晴(しんどうよしはる)先生と娘さんの幸恵さんの共著になります。
先生は耳鼻科のドクターをしていて、退職後は自宅で治療院を経営されている。
ちょっと変わった(笑)経歴の先生です。

この記事は、音声でもお楽しみいただけます。

今回こちらの本を紹介しようと思ったのが、ドクターの経験をお持ちの先生が、
今はこんな事を思いながら治療に当たっているのか。。。と強く感じたから。

そして、私はお医者さんではありませんが、同じような気持ちを持って日々活動しているので、
すごく共感できるし、書かれている内容も私が三軒茶屋あおば整体院で患者さんにアドバイスしていることと共通する部分がある。
こんな理由からなのです。
そんな先生の想いが『はじめに』の部分に書かれているので、ちょっと長いですが紹介しますね。

大阪大学の医学部を卒業したわたしは、耳鼻科の医者になりました。
新米の頃は患者さんを診ることに無我夢中でしたが、(ここは私の修業時代も一緒です)

十数年も経験しますと、治療のためにたくさんお金を使わせたり、長い時間かけたり、痛い思いを切実に思うようになりました。
(ここも私が一店舗目の整体院をオープンさせ、経営が軌道に乗ってきたときに感じたこと)
そして、安く、早く、楽に治すのでなければ患者さんに申し訳ないと大いに悩み、人間を部分的に分け、
主として局所を診る西洋医学的な検査や治療法に限界を感じはじめました。

病気の根本的な原因は、患部だけに目を向けるのではなく、人間全体像をとらえなければいけないのです。
そこで、もうちょっとましな医学はないか?と勉強し、思い当たったのが東洋医学でした。
(私はマッサージだけでなく、食事療法に行きつきました)

知識や理論だけでは納得いかなかったので、自分の身体だけでなく家族を実験台に
(ここも、まったく私と一緒です)
鍼灸や漢方薬などを試しながらいろいろなことを身に着け学びました。

東洋医学と西洋医学を併用すると治療成績はあがり、患者数も増えていきました。
すると、耳鼻科の待合室なのに、喘息や糖尿病、リューマチなど。
本来なら内科や外科で診察する病気の人も並ぶようになりました。

ところが、患者さんは治るのだけれども、薬は出さない、注射もしない、手術もしないため、保険点数が取れないわけです。
それで病院の収入は減り、いくら儲けるように指示されてもしたがわなかったために、退職に追い込まれまれました。

『続けて診てください』という患者さんたちの要望に押され、1981年の4月1日~自宅で開業。
その後は、東洋学一本で、部位ごとに考えるのではなく、人間の身体を全体として診ておりました。

『冷え取り』という療法を発見したのは、1983年の5月。
ちょうど満60歳の頃のことです。
自分自身、足元の冷えが気になったので温かくしてみたら、体調がよくなりました。

と、まだまだ続くのですが、続きはぜひ本書を読んで頂きたいです。
それと、ドクターに対してこんな言い方すると偉そうに聞こえるかもしれませんが。。。

今、私が栄養療法を取り合入れ、人を診ることを大切にしているのと、まったく一緒だな。
そう強く感じています。

難しい文章もなく、とても読みやすい一冊です。
この話をお聴きになり、興味がわきましたら、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

そして例によって例のごとく、図書館にもあるかなぁと思います。
もし、図書館になかったり、借りるのではなく購入したいという場合は、こちらのリンクからどうぞ。