患者さんに食べもののアドバイスをしていると『血糖値』を気にする方が、非常に多いです。
そこで今回は、血糖値の上昇を予防する、たんぱく質の摂り方を教えちゃいます。
実はたんぱく質と血糖値には、大きな関係があるのです。
血糖値が気になる方も、そうでない方も、ぜひ最後まで楽しんで聴いて頂けると嬉しいです。
この記事は、音声でもお楽しみいただけます。
血糖値の上昇を予防するたんぱく質のとり方とは?
『食後の血糖値を抑える』健康食品でこんなうたい文句の商品を見たことがある方も多いでしょう。
なぜ、血糖値を抑える必要があるのか?
食事のあと、食べ物が消化吸収されると、糖分はブドウ糖として血液中に取り込まれ血糖となります。
血糖値とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度のこと。
血糖値が食後に上昇すると、それを抑えるためにインスリン(ホルモン)が分泌されます。
食事をすると誰でも血糖値は上がりますが、上がりすぎるとインスリンが多く分泌されてしまいこんなリスクが。
・脂肪を蓄えてしまう
・血糖値の急上昇・急降下が血管にダメージ
・血管のダメージが大きくなることで脳や心臓の重大な病気が発生しやすくなる
この血糖値の急上昇を抑えるために、食べる順番の工夫(野菜から先に食べる)がよいとされていますが、それだけではありません。
実はタンパク質も血糖値を上げにくいという特性があるのです。
食べたらすぐ血糖値が上昇してしまう糖質に対し、たんぱく質はゆっくりと糖質にかわります。
例えば、ご飯の前に魚や肉などのおかずをたべれば、食後4時間の血糖値の上昇が抑えられる。
こんな研究データがあります。
また、アミノ酸の中にも糖になるものと、ならないものがあり、糖にならないロイシンとリジンを多く含む食品を意識して摂取するようにしましょう。
◆ロイシンを多く含む食品
・カツオ
・鶏むね肉
・卵
◆リジンを多く含む食品
・カツオ
・マアジ
・納豆
・豆腐
ちょっとした工夫で血糖値の上昇を抑えることができます。
ぜひ参考になさってみてください。